男性眉毛サロンの方向性

男性眉毛サロンの方向性

 

【考察】

男性眉毛サロンが誕生した背景と今後の方向性について考察したい思います。

 

 

1.欧米と比べて、まだまだ低い身だしなみに対する意識

 

2012年後半から、メンズ美容市場がくすぐり始めました。思えば、この10年もの間メンズ市場の潜在的可能性は誰もが言及してきたにも関わらず、大きな反応をせず時間だけが経過してきました。背景としては、日本において男性の外見に対する意識が低いということが大きな要因と考えられるかと思います。。とりわけ欧米の外見に対する意識を見るとその違いが顕著にあらわれることでしょう。例えば、特にアメリカにおいて幼いころに歯の矯正をするのは必至であり、さらにはホワイトニングに関しても日本に比べると大きく普及しているのが現状であります。この現象が意味するものは、外見がその人の評価基準の大きな柱となっているということです。根底には、内面的に優れている人は外見にも気を配ることができ、また内面を映し出すものが外見であるという考え方があります。それに比べると、日本の男性の外見に対する意識はまだまだ低い状況であり、それがゆえにその意識さえ変えることが出来れば、メンズ美容市場が大きく反応するであろう予測から潜在的可能性があるといわれてきた所以であります。潜在的可能性が大きいとはいえ、日本男性の美意識も過去の流れをくんできており、外見を重要視しない感覚も一方で根強い。だから、メンズ市場が反応するといわれながら今まで反応してこなかったのです。

 

 

2.若年層と一部の中高年層の美意識に対する変化

 

しかし、ここにきてその流れが大きく変わる兆し出てきました。その流れは大きく二つです。一つは、比較的経済的に余裕のある富裕層の方々が、自分の身だしなみに気を使い始めたという事です。その大きな理由として考えられるのは、女性の社会進出です。一昔前までは、職場に多くの女性がいるという光景はマイノリティーに入るものだったかもしれません。それが、男女の社会的立場の是正により女性が多く進出してきて価値観の変容が起きたように思われます。古今東西問わず、女性は外見を強く意識します。その女性の方々が入ってきたことにより、男性自身もその影響を強く受けたものと思われます。それにより、特に職場の指導的立場にいらっしゃる方がその環境の変化に対応したことが、メンズの美容市場に変化を与える要因になったと思われます。もう一つは若年層の外見に対する意識の増大です。先ほどの富裕層、多くは年配の方々と比べて、その対極にいる年齢層にも動きがあったのです。女性を意識する環境になったという事も若年層が身だしなみに意識を強くした理由の一つでもありますが、価値観として重きを置く対象として自分の見た目に対する欲求が増大してきたのです。物があふれ、精神の拠り所となるものが時代ごとに変化し、新しい価値観が生まれます。現代の若者の価値観のありようはその流れの中に形成されたものなのです。そして、この年配の方々の層と若者の方々の層が大きな渦となりメンズの美容市場を刺激し始めたのです。

 

 

3.10年前に始まった男性の眉毛文化

 

その起爆剤となりうるのが、男性の眉毛なのです。文化として、あるいは習慣として男が眉毛を整え始めたのは実は最近の事ではありません。その年月は意外にありまして10年前までさかのぼります。当時18~19歳の男の子が、個人で眉を整え始めたのです。もちろん、ノウハウなどなく、見よう見まねでなんとなく感覚で眉毛を整えていました。それが一つの習慣として続き、あるいは文化として下の世代に受け継がれ、現在は若い10代から28,9歳の男性まで一つのかたまりとして普及するのに至っております。そして、この流れは、この10年続いたことが証明しているように立ち消えることなく拡大していくことが予想されます。ただ、どのタイミングでどれくらいの規模でスパークするかは様々な要素が関わってくるので予測するのは大変難しいと思われます。さて、その火種となるのが眉毛であるという見解は、10年続いてきた経過的事実と眉毛が男の身だしなみにおいて非常に大きなウエートを占めることに起因します。

 

化粧をしない男にとって印象を変えるのは容易なことではありません。しかし、眉毛を整えることがそれをクリアにする大きなアイテムとなりうるのです。眉毛は、顔の中心にあります。人は人の目を見て、人を判断します。その目と同位置に存在する眉毛が、目の印象に大きな印象を及ぼすのです。それが顔全体の印象につながり、その人の評価に繋がっていきます。つまり、眉毛を変えること、眉毛の印象を良くすることが肝になってくるということです。そのことに10年かけて個人で眉毛のお手入れを続けてきた男の子が、身をもって実感してきたのです。

 

 

4.プロの眉施術者の必要性

 

そこで根本的に感じ始めたことが、「そもそも眉毛の印象を良くしようと思えばどうすればいいのか」ということです。ここで初めて、欲求を満足するためのプロの概念というものが出てきます。もともと眉毛文化があった女性には、その概念が古くからあり、眉毛サロン、眉サロン、アイブロウサロンとして、プロのアプローチにより、その欲求を満たすことが可能でした。だが、男性にはそれがありませんでした。そこで男性眉に関する欲求をクリアにするプロの技術が必要となるのです。こうしてプロの男性眉施術技術が必要になるのですが、その下地は幸運なことに揃っていました。女性眉の施術技術とこの10年で蓄積された男性の眉デザイン。これらを統合し、かつ実地で適用することにより、プロの男性眉施術技術が確立されたのです。そして、それを男性のお客様に提供する男性眉毛サロンが登場するに至りました。

 

しかしながら、登場して間もないので、まずは世の中の男性の方々に男性眉毛サロンを知って貰う事が肝要になってきます。男の眉に関する欲求をクリアにするプロのサロンがあると知れれば、この10年で蓄積されたものが一気に噴出する可能性は相当程度あると推測できます。そして、それがきっかけになって男性眉以外の外見に関する要素に飛び火する可能性はかなり高いのです。私たちのプラスエイトが眉毛サロンにもかかわらず眉毛以外のフェイシャルを前面に出しているのも、この欲求に応えたいからであり、またフェイシャルをやることにより眉毛が一層引き立つからに他なりません。

 

 

5.私たちプロ集団プラスエイトの本当の使命

 

男性眉毛サロンを知って、ご来店頂いた男性のお客様方の中においては、多くの方にリピートして頂いております。これは男性眉毛サロンの必要性が増大していくことをあらわしている一つの現象であるかと思います。今まで個人で行われていたものが、プロのしっかりとした技術が入ることにより、その習慣が刺激され更に大きな渦を形成します。現在の男性眉毛サロンの至上命題は、目の前の欲求をクリアにしていくことであるが、実は男性眉毛サロンを大きな時間軸で見た時に、やらなければならない最も大きなことはそうではなく、眉の習慣・文化を更に大きくしていくことです。つまり、実際に眉毛を整えてきた男性の欲求を満たすだけではなく、男性が眉毛を整えることが素晴らしいことであることを世代を超えて訴えかけ、その良さを知ってもらい、眉を整えたことがない男性の方々に整えて頂くことが、男性眉毛サロンをプロの立場として運営する人間の使命であると思います。

 

何かの商品やサービスを提供する側、それを受ける側、双方の日常的な取引が繰り返されることにより、その商品やサービスを取り巻く文化や習慣が定着していくのです。眉毛を整えていくプロの技術があり、それを求めるお客様である男性の方々が、必要であり、そこでしっかりとしたギブ&テイクが繰り返されることにより更に良いサービスや技術が生まれ、男性の眉文化が促進され、発展してくはずだと確信しています。

 

私たちは、男性眉毛サロンというプロとしての立場に責任を持ち、男性であるお客様とともに、男性の外見に対する意識の向上に寄与したいと強く思っています。

 

 

 

 

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